素晴しい『ペルセポリス』
イランのちびまる子のようなお話。
パーレビ王朝からイラクとの戦争、ホメイニ時代、政治体制が激変する時代を生きる、テヘランの一家。
神様とマルクスとブルース・リーがお気に入りの、風変わりな少女が主人公。一家や親戚の受難、自らの成長や青春の葛藤などが淡々と進む。
成功の理由は、実写だと残酷で生臭くなるテーマを、白黒の美しいアニメーションで見せたこと。あるときはシリアスに、あるときはユーモラスに、絶妙の演出、イメージ展開で見せていく。全編、詩的な美しさに溢れている。
イラン市民の内情が分かるのも興味深い。
ただし、これはイランでもかなり裕福な一家。貧しい人々の苦難は、こんなものではないだろうと。まあ、それも野暮なこと。素晴しい作品に変わりありません。
少女の一番の仲良しが、おばあちゃん。声が、なんとダニエル・ダリュー。30年代から主役級を演じている現役の俳優なんて、ほかにいるのだろうか。
英語版では、ジーナ・ローランズだと云うから、それも観てみたい。父親の声がショーン・ペンらしいです。
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- 素晴しい『ペルセポリス』(2008.02.16)


コメント
おばあちゃんの若かりし頃の姿をかいまみることのできるサトラピの「刺繍」。まだ読んでらっしゃらなかったら、ぜひ。イランの女性はびっくりするほどたくましいです。
投稿: alice | 2008年2月18日 (月) 23時25分
aliceさま、コメントありがとうございます。さっそく、本屋で見てます。以後、よろしくお願いします。
投稿: 曲軒 | 2008年2月20日 (水) 12時28分